国債って何?わかりやすく解説します!!

その他

銀行ではいくつかの金融商品を取り扱っています。

  • 国債
  • 投資信託
  • 外貨預金
  • 生命保険

上の4つが基本的なものです。(その他にもありますが今回は触れません)

今日はその中で国債について話をしていきたいと思います!

今日わかること!
  1. そもそも国債とは
  2. 国債の種類
  3. 国債のメリット・デメリット
  4. どんな人に向いてるの?
  5. まとめ

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1.そもそも国債とは

簡単に言えば国の借金です。

「国がお金を借りて期日が来たら返しますよ!」

「お金を借りている間はこれだけ金利を払いますねー!」

と、いうものです。

国が発行したものなので信用がありますよね。

国が破綻しない限りは元本割れリスクはありません。

(ちなみに、債券には様々な種類があり企業が資金調達を目的として発行する債券を社債と言います。)

また、これを自由に売買することができる債券市場というものもあります。

ですので国債を持っていたとしても、途中で売却することもできます。

はたまた、満期までまだ期間のある売りに出された国債を購入する事もできます。

ちなみに!

国債は国の借金であって、国民の借金ではないので注意してくださいね!

よく

「国民一人当たり○○百万円の借金を子供たちの代に残すのか~!!!」

という話が出ますが、国が我々から借りているのですからその辺を間違えない様にしてください!

2.国債の種類

国債は利付国債と割引国債の大きく二つに分けられます。

利付国債

利付国債とは、1年に2回(半年に1回)利子の支払いが行われる国債のことを言います。

満期が発行時に設定されており、通常は満期時に発行価格と同額の額面金額が支払われるため、満期時まで保有している場合は元本割れしません。

個人向国債

個人向け国債とは、個人しか購入することができない利付国債です。

機関投資家が購入する他の国債の場合には、通常は満期時まで保有する必要がありますが、個人向国債の場合は途中解約が認められています。

また、3年(固定金利)・5年(固定金利)・10年(変動金利)と3つの期間の国債が設定されています。

個人向国債は毎月発行されており、最低1万円から購入する事ができる為資産運用を挑戦してみようという場合比較的ハードルは低いと感じられます。

ちなみに、最低金利も決まっていて0.05%と設定されています。

現在銀行の定期預金が0.01%である事を考えれば、破綻のリスクも銀行より少なく安全である為やらない理由が見つかりませんよね。

割引国債

割引国債は、利付国債のような利子の支払いはありません。利付国債と同様に、満期が発行時に設定されていますが、発行価格は満期までの利子分が額面金額から割り引かれた形となっています。

そのため、満期時に受け取る額面金額は発行金額を上回り、その差額が利益になります。

100万円の国債を90万円で購入して、満期時に100万円が償還されるという様なイメージですね。

ちなみに割引国債は銀行では販売されていません。(うちの銀行だけだったらスミマセン)

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3.国債のメリット・デメリット

国債のメリット

安全性が高い

国債は国が発行しているものであり、国の信用が高ければ破綻するリスクは低く、比較的安全な金融商品といえます。

先程も書きましたが、銀行に預金していても、元本保証が1,000万円とその利息までしか確約されていないことを考えると、元本保証でないとはいえ、安全性が高いと言えますよね。

定期預金よりも金利が高い

これも先程書きましたが個人向国債の金利は、下限金利でも0.05%となっているため、定期預金よりも高い金利で資産運用できるでしょう。(6月24日現在)

少額投資ができる

株式投資や不動産投資は、いざ始めようと思っても、ある程度まとまった資金が必要です。

ですが、個人向国債は最低1万円から1万円単位で購入できるので運用を始めてみるにはハードルが低いですね。

国債のデメリット

すぐに換金できない

銀行の定期預金が1ヵ月や半年など比較的短い期間の設定も可能ですが、個人向国債は原則1年間は途中解約ができません

また1年経過以降、解約による換金を行うことができますが、中途換金調整額という形で計算され、経過期間によっては、思ったほど利子が付かないこともあります。

購入できる期間が決まっている

国債は通常毎月発行されますが、いつでも購入できるわけではなく、募集期間内に金融機関等で申し込みを行って購入します。

募集期間も毎月1日から月末までというわけではなく、国債の種類によって異なるため、発行スケジュールを確認する必要があります。

他の金融商品と比較すると利回りは低い

国債は定期預金に比べれば利回りは高いですが、やはり他の金融商品と比べるとかなり見劣りをします。

また、定期預金と違い単利での運用である為運用効率は悪いと感じます。(定期預金は複利です)

国の信用リスク

国が破綻してしまえば、国債の価値は無くなります。

定期預金の様に銀行が倒産するリスクよりも低いとは思いますがゼロではありません。

また、銀行預金の様に元本保証があるわけでないので、一応リスクがあるということだけは頭に入れておきましょう。

4.どんな人に向いているの?

他の金融商品のリスクは高過ぎて手が出せないという方

いざ資産運用を初めてみようと思ったけど、他の金融商品は怖すぎて他の事が手につかないという方は国債を選択するのが良いかもしれませんね。

ただ、仮に1,000万円個人向国債(金利0.05%)を購入したとしても年間の金利収入は5,000円なのでやる意味があるのかなというのが個人的な思いです

十分資産を保有していてそこまでリスクを取る必要のない方

何億と資産を保有していて、かつ高齢の方であれば国債の購入も一つの選択肢かも知れません。

と言っても、1億円国債を保有しても先程の条件で考えれば年間50,000円の金利収入となるだけなので、資産家の方からしたら全く魅力は感じないのかなと思います。

違う視点から考えるのであれば、ペイオフ対策で預け先を変えておくという考え方はできるかも知れませんね。

5.まとめ

国債といっても、いくつかの種類があります。

また以前は1〜2%の個人向け国債も発行されていましたが、今では低金利状況が続いているため、定期預金よりも金利が高いですが、デメリットがある事も分かっておきましょう。

個人的にはあまり魅力は感じていない為、仮に国債を購入したいというお客様がいても、使い勝手を考えて定期でも良いんじゃないですか?とお話はしてしまいます。

ちなみに今回の金利計算では税金面は考慮していないのでご理解をお願いします。

では、今日はこの辺で。

ではまた!

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この記事を書いた人
地銀ブロガー

某地銀に勤めるバンカー。
現在の銀行に疑問を感じブログを通し銀行を中から変えていきたいという無謀な夢を画策中!

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