こんにちは
凪です
今日は皆様からリクエストの多かった凪の投資での失敗談についてお話したいと思います
これを読んでいただいて投資初心者の方には同じ様な失敗はしない様にしてもらえればと思います
そんな僕は某弱小地銀に入って16年目(今まで年数間違ってたかもです)
資産運用を得意とする営業マンです
担当したお客様の資産は順調に増加中!
凪が資産運用を始めたきっかけ
僕が資産運用を始めたきっかけは銀行員生活2年目
係替えで営業に出た事がきっかけです
一定の勉強期間を終えたあと、上司より指令がくだりました
「そろそろ預り資産売れる様になろうか、自分で持ってないだろ?お客さんに提案するのに自分が持ってないなんてあり得ないから何か買いなよ」
その上司がメチャクチャ恐い人だった事、元々ギャンブルが好きで投資をやってみたい、お金増えるならという考えから自分の銀行で投資信託を始めることにしました(笑)
ファンド選び
やると決めたは良いものの、何を買っていいかわかりません
そこで5つ上の先輩に何を買うべきか聞くことにしました
〇〇さん、投信買うことになったんですけど何が一番儲かりますか?
何でもいいんじゃない?
よく売れてるのはこの辺だから俺はこの辺りよくお客さんにすすめてるよ。
ちなみにもうすぐ新しいファンドの取り扱い始まるからそれ買うのもいいんじゃない?
そうなんですね!じゃあ新しい商品にします!
こんな感じで購入するファンドを決めていきました。
そして当時購入したファンドは
ピクテ・メジャープレーヤーズファンド(3ヶ月)
シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヶ月)
クロッキー日本株プラス(3ヶ月)
の3商品でした。
選択した理由は
- 募集を開始したばかりのファンドばかりであった為儲かると思った
- 当時、ピクテのグロインが流行っており運用も好調であった事もあり、第二のグロインになると言われていた(多分自分の周辺だけ)
- 中国株がこれからくると言われており、分配金の金額も大きかった
僕はその3商品に社会人になってから必死に貯めた50万円を全力投資することにしました。
運用の結果
その後の運用は分配金が定期的に入ってきながら元本は増えたり減ったりとあまり変わっていなかったという記憶です
シュローダー・エマージング株式ファンドに関しては3ヶ月に一度20,000円前後分配金が入ってきていた為満足していた事を覚えています
あとはパッとしない印象です
そんな中
2008年9月
事件が起きました。。。
有名なリーマンショックです
資産運用を始めてから最初の金融危機が起きました
初めてのことでどうしたら良いか分からず気付けば投資していた金額50万円が20万円の評価金額になっていました
そこで判断したのは「これ以上減ったら困る」と思い全て売却をしてしまい
30万円の損失を出して僕の始めての資産運用は幕を閉じました
僕が初めての資産運用で失敗した事にはいくつかの要因があります
現在世界的に株高となってきており投資を始めようと考えている方も沢山いると思います
ただ、いつかはわかりませんがこの様な株高は絶対に続きません
金融危機とまでは行かなくても資産運用を続ける中で必ずどこかで暴落する場面がやってくる場面がやってくると思います
そんな時、投資初心者の方でこの記事を読んでいただいた方が間違った選択を取らない様に失敗した原因をお話ししたいと思います
失敗の原因
失敗の原因はいくつかあります
①ファンドの選定
②購入方法
③暴落時の対応
もちろん1番重要なのはファンドの選定方法です。
でも、これから株や投信で運用を始める人達には他の2点もしっかり認識しておいていただきたいです。
ファンドの選定方法
僕がお勧めしているファンドの選定方法は
- インデックスファンド
- 低手数料
- 分配金なし
が基本原則です
中には手数料が高めなアクティブファンドでお勧めできるものもありますが本当に稀です
ちなみに僕が当時購入した3ファンドは
①ピクテ・メジャープレーヤーズファンド(3ヶ月)
②シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヶ月)
③クロッキー日本株プラス(3ヶ月)
各ファンドの詳細は
① | ② | ③ | |
ファンド種類 | アクティブ | アクティブ | アクティブ |
購入時手数料(税込、上限) | 3.3% | 3.3% | 3.3% |
信託報酬(税込) | 1.65% | 2.068% | 2.068% |
信託財産留保額 | なし | 0.3% | 0.3% |
分配金 | 3ヶ月に一度 | 3ヶ月に一度 | 3ヶ月に一度 |
現在基準価額(2021年3月26日時点) | 15,109円 | 11,420円 | 繰上償還 |
純資産総額 | 4,797百万円 | 396百万円 | ー |
設定来分配金計 | 2,495円 | 3,720円 | ー |
どれもアクティブファンドで手数料が高く分配金がでるファンドです
久しぶりに3商品の状況見ましたが10年経過してもあんまり増えていませんね。
クロッキー日本株プラスに関しては運用がうまくいかなかったのか繰上償還されていました。
分配金で捻出された金額も加味しても年利換算すると4.5%程度の利回りという事になります。
4.5%というと高い様にも感じられますが、僕が良くお客様に提案するインデックスファンドは年利計算すると15%程度になります。
この商品は信託報酬が0.7%程度なのでネット証券で取り扱っている様な商品と比較するとやはり割高ですが、1.0〜1.5%も手数料が違うと運用実績がここまで違うんですよね。
ですので、ファンドを選ぶ際には
インデックスファンド
手数料が安い
分配金なし
というファンドを探し投資する様にしましょう
少なくとも、「ランキング上位だから」とか「トレンドだから」とか「銀行や証券会社にお勧めされたから」という買い方は絶対にやめましょう!
しっかり中身を確認してから購入する様にしてください。
購入方法
結論から言います!
購入する際には分割して購入してください
決して僕の様に全力投入するのはやめてください
たしかに右肩上がりに上昇していくファンドであれば一括で購入していれば利益も最大化されます
でも、相場は確実に上がるという事は絶対にありません
まとまった金額で購入する際であっても少なくとも3回には分割して購入するのがいいと思います
シミュレーションをとってみました
一括購入の際と積立購入での運用結果の違いです
『シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヶ月)』を販売開始した時から毎月5万円を積立(計835万円)をした場合と、同額を一括購入した場合の運用実績です
一括購入の場合 13,369,422円
積立の場合 14,132,177円
次に僕がよくお客様に提案している商品の一つ『ダウ・ジョーンズ インデックスファンド』を販売開始した時から毎月5万円を積立(計715万円)をした場合と、一括購入した場合の運用実績
一括購入の場合 35,929,192円
積立の場合 17,152,205円
上からわかるように良い商品の場合は一括購入の方がもちろん実績は良くなってしまいますが、悪い商品の場合は積立購入の方が運用実績は良くなりますし、運用期間中の価格の変動幅も抑えられている為一喜一憂することもなくなります
ちなみに積立をしながら大きく価格が下落した時に追加で購入するというのも効果が大きいかも知れませんね!
暴落時の対応
僕もそうでしたが、投資初心者で1番やってしまうのは価格が下がってきて損失が目に見えてくると怖くなって相場から撤退してしまうという事です。
短期売買を繰り返して運用益を上げる場合は違いますが、投資信託の様な長期目線で資産形成をしようという場合は暴落が起きても絶対に動揺しないようにしてください
先程の様に分配金がでるファンドであれば基準価額が下がったとしても長期間持ち続ける事でプラスに転じてくる場合もあります
積立であれば尚更です
相場が大きく下落しているという事は積立の場合その間安くファンドを買えているということになります
通常3,000円くらいする日用品が1,000円で売られる様になったら皆さん買いだめしますよね?
それと一緒です。
そのため、相場が暴落した際には長期運用をすれば必ずプラスに転じてくると考え焦らずじっくりと待つ様にしましょう
積立をやっている方であれば、どうしようと焦るのではなく逆に安く買えるチャンスがやってきたと喜ぶべきでしょう
不安になったら先程掲載したイメージを見返して「必ず戻ってくる、焦るんじゃない」と言い聞かせる様にしましょう
まとめ
今回は僕が過去に投資で失敗した話とその原因についてお話させていただきました
一番の失敗の原因は
「暴落時に不安になって売却してしまった」
事です
もちろんファンドにもよりますが、当時購入したファンドをこれまで持っていたらプラスに転じていたという事がわかります
暴落時不安になる気持ちはわかりますが、投資信託での運用は長期運用が基本である事を忘れないでください
決してその時の感情だけで売却に走るのだけは避けましょう
売却したくなった場合はこのブログを見直しに来てくださいね
そして、相場の影響を少しでも分散させるために
「分割購入をする」
という事を忘れないでください
分割購入をする事で値下がり幅も抑える事ができます
また、最も重要な事が
「ファンド選び」
である事を忘れずに、決して人気だからとか銀行で勧められたからという理由で購入せず
インデックスファンド
安い信託報酬
分配金なし
の3条件をしっかり念頭においてファンドを選定していきましょう
しっかりファンドを選定してから積立を行うことで、暴落が起こったとしてもこのファンドの基準価額は必ず戻ってくると信じて積立を継続していきましょう。
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